俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



「美紀!いよいよ、真木先輩も卒業ね!」

 あぁーーー。

 今、その話だけはしてほしくない、って話を、琴美がする。

「そーだね」

 私が言うと、琴美は眉をはねさせた。

「ちょっ…?ちょい待ち!?な、何なのよそのテンションの低さは!…あ、そっか、真木先輩と離れちゃうのそんなの嫌なんだぁ?」

 琴美、一人で盛り上がる。

 そのとき、アナウンスがかかった。

『在校生のみなさんは体育館へ集合してください』

 Y高校だけじゃなく、今日はK高校も卒業式。

 私たちは、のろのろと体育館へ向かった。

 先輩方には悪いけど、私は卒業式の間中、上の空。

 マッキーのことが頭にこびりついたまま、剥がれない。

 マッキー、何してるのかな?

 マッキー、どうしてるかなぁ…。

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