俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋
エピソード◯◯

龍二side




 にわか雨。

 天気の中で、俺が一番嫌いな天気だ。

 今日のにわか雨はバケツをひっくり返したかのように大雨で、俺は近くにあったスーパーマーケットに駆け込んだ。

 暫く雨が止むのを待とうと思っていたが、雨足は弱まらない。むしろ、強くなっていく。

 俺はこれから友達と遊ぶ約束をしていた。時間は午後二時。約束の時間まで一時間を切った。

 待ち合わせ場所までかかる時間は三十分。

 ゲーム店でコイン集めにはまらなければ、もっと余裕だった筈なのに。と悔やむが既に遅い。

「傘…買うか」

 俺はビニール傘を持ってレジに並んだ。

 …なんでだろう。俺の並んでいるレジは、他の列より進むのが遅い。

 俺より後に笠を持った高校生くらいの男子は既に会計を済ませている。

 俺はため息をついた。

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