俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋




『まぁ、いいや。俺、そろそろ寝るから』

 電話の向こうで、マッキーは言った。私は、電源ボタンを押して電話を切った。

 この、『ご主人様』というアドレスを消そうかと思ったけど、何回やっても消せなかった。

 でも、この登録名はどうしても嫌で、私は名前を『マッキー』に変えた。

 それから、ゴロンとベッドの上に倒れこんだ。

「なんなのよ…アイツ」

 私は小さく呟いた。

「あんな奴、嫌い…」

 私は少し大きな声で言った。

 自分の気持ちをもう一回口にして、私は眠りについた。


< 45 / 288 >

この作品をシェア

pagetop