俺様ヤンキーくんとのキスから始まる恋



 博斗SIDE

 寝てもいい。そう言ったのは俺だ。

 だけど、ミッキーは俺の肩にもたれるようにして眠っている。

 心臓がバクバクいってる。

 女にくっつかれて、こんなにドキドキするのは初めてだ。

「…うー…」

 ミッキーが唸る。何に唸ってるのか…?

 俺は、ミッキーの寝顔を改めて見た。長い睫毛、口紅を塗っていないのに淡いピンク色の唇。

 茶色い髪から甘い香りが漂ってくる。

 “遊び”に憑りつかれた女みたいなきつい香水の匂いじゃなく、自然な匂い。

「…んー…」

 俺は、ミッキーにキスしたい衝動に駆られた。

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