年上の貴方

不思議な感覚

学祭の準備が着々と進んでいく。 


今日は、体育館のステージの飾りを付ける。 



身長が低く、 



高いトコの作業が大変だった。 


背伸びをし、 


高いところに手をのばした。


届かない・・・ 


だんだんイライラしてくる。 


その時、 



背後からいきなり飾りを奪われ、 


簡単に貼り付けられた。 「無理するな。手伝う」


冷たい印象のあった人。 


そう、 


初めての委員会でぶつかった人だった。 



「ありがとうございます。」


飾りを1こずつ渡しながら、作業を進める。 


たまに手が触れた。 



そこから体温が伝わる。 


体か熱くなっていく。 



不思議な感覚。 



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