空に託す想い~叶多*空夏~
集会をしてから三日…
「流星の高校わかった?」
今は昼休み
屋上で風花とお昼を食べっていると、話は流星のことに。
「それが全然だめなんだ」
簡単だと思ってた高校探し。
結構手間取ってます
ここら辺の学校は全て探したのに、尾山叶多って人物はいなかった。
後調べてないのはうちの学校だけどまさかね…
「そっか。
高校生ってのは確かなんだけどなぁ~」
高校生じゃない人達がチームを作ったらそれはやくざの部類に入る。
流星はチーム(族)だから、高校生のはず…
なんて考えてたら
ガチャ
急に屋上の扉が開いた。
その音にすぐさま反応し隠れる…
屋上に入って来たのは学校一がり勉と言われる四人組
皆分厚いメガネを掛けている
確か一年七組だったっけ?
入って来た人がわかったことだし出ていこうとした二人の耳に驚きの事実が入ってきた。
「海風が俺らのこと探ってるみたいだけど、どうする?」
・・・!?
今、海風って言った?…
風花と顔を見合わせる
少しの間目で会話し、もう一度四人に視線を移すと…
あれ?
1人いない……
「盗み聞きは良くないですよ。
海風の基山空夏さん、空風の冨岡風花さん」
ッ!
突然聞こえてきた声に振り返る。
そこにはさっきまで四人で話していたうちの1人がいた。
その人は分厚いメガネを外し、無造作な髪を手で治した後、薄い黒ふちのメガネをかける。
その光景を呆然と見てると、前からも声を掛けられる…
「空夏、久しぶりだなー」