空に託す想い~叶多*空夏~




彩乃と二人で家に帰る…







「彩乃、皆に明日の午後十時から中央公園で、流星に仕掛けること回しといて」





私は彩乃に指示を出す。





「はい!

……明日ですか?」





風花には明後日って言っていたから不思議に思ったのか聞き返して来る。





「うん。

明日仕掛ける」







流星に宣戦布告した時から決めていた。








風花を、空風をこれ以上巻き込まないようにしようって…






彩乃は私が考えてることに気づいてくれたのか、ただ単に深く聞いてこないだけか







「わかりました」







そう言ってくれた







「彩乃ごめんね?

無茶はしないでよ」








「空夏こそ無茶はしないでくださいね」








「うん。

ありがとう」








いいえと言って彩乃は私と反対方向に走っていった。




その背中が暗い道に吸い込まれて見えなくなったことを、確認してから






「彩乃にはもう迷惑かけないから」








私はそう呟いてから家に帰った。














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