空に託す想い~叶多*空夏~

2.俺がお前の支えになる





海斗への想いに気づいてから一週間たった…






海斗とは屋上で話して以来話せない状態でいた。







なぜなら……









「キャー、叶多さんだ!」



「かっこいい!」








あのがり勉がカッコいいだって?



違う違う。







なんでか知らないけど海斗は変装をやめて素顔を出した状態で学校に通うようになったの…







だから、学校では女子に囲まれて話せない状態が続いてる








「今までは、がり勉ってばかにしてたくせにイケメンって分かった瞬間これかよ」








風花が愚痴ってるのを聞きながら、女子に囲まれてる叶多を見る








今は、授業の間の移動休憩中…







叶多達のクラスは次移動なのか、私達の教室の前を通る。









窓が開いてるから叶多が女子に囲まれてるのがよく見える…






ズキン





女子に笑顔を向ける叶多を見て胸が苦しくなる…




それ以上見たくなかった私は後ろの扉から廊下に出た。






「空夏!!」





なんで気付くの?




君に呼ばれると呼ばれるだけ、君を好きになっていく。







でも、女子に笑顔を向ける君を見ると苦しくなるんだ…








「空夏」






叶多がもう一度私の名前を呼ぶ









私は聞こえてないふりをして、走った










行くあてがあるわけじゃないけど、とりあえず走った…













ハァ、ハァ、ハァ






着いたのは、体育館倉庫の裏にある空が綺麗に見える穴場だった。







空を見ながら涙を流していると…








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