空に託す想い~叶多*空夏~



着いたのは体育館裏…






うん、ありきたり過ぎだね。


もっと意外な所にしてほしかったなぁー







「単刀直入に聞きますわ。

叶多様とお付き合いなさってるという噂は事実でございますか?」










「だとしたら?」








「ならば、別れて頂きたい」









やっぱり、そうですか。


そんなの







「嫌に決まってるじゃん」







「叶多様は貴方みたいな方には釣り合いませんわ!」







ふーん。







「じゃあ、あんたは、叶多と釣り合うのは自分だと思ってんだ。」







「そうですわよ!

あんなに、かっこよくて、優しくて、栄光紳士みたいなお方こそ、この私に相応しい」







はい、そうですか。







「なら、なんで今まで告白しなかったの?

だいたい、あんた叶多の表面上しか見てないじやん。「私に相応しい!?」んなこと知るか!

叶多は今私と付き合ってんだ。別れるなんてごめんだね」






ドスッ!






「……」







「お前、いい加減にしろよ!?

あんまり調子乗ってると、怪我するよ」







静香さん、本性出ました。


いきなり溝尾殴られるのは結構キツイ…





私じゃなかったら、今ごろ食べたもん出てるな







「今日は、忠告しに来たの。

あんまり調子乗ってると、あんたの大事な人が消えるぞ」








遥香まで、本性出ました。









「私は別れるつもりなんてない。

後、関係ない奴らを巻き込んだら、私があんたら消すから」








私の返事を聞いて、ニヤッと笑い遥香達は何処かへ行った。







私は、殴られた溝尾が、あまりにもクリーンヒットしたため、その場に座りこんだ…





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