その瞳で舐めあげて



「…はい」

『丹音、今日暇?』

「暇じゃない」

「丹音はもう僕のために

断るんだね」

い、いらぬことを言うな!

『丹音、男と居るの?』

「男じゃない!」

「え、じゃあ僕はナニ?」

ナニ?じゃない!

『…リヨル?』

「あれ、もしかしてイクミ?」

リヨルさんに携帯を奪われる。

逃げられるかと思えば

頭に顎を置いて話し出す。


「うん、丹音とデートするよ?」

勝手に決めるなって。

「えーイクミも来るの?」

来なくていい。

というか1人にしてくれ!


「リヨルさん…携帯返し…」

「ダーメ♪」

額に唇が当たる。

ちょっとおいって!

郁箕よりも危険な匂いが

するんだけど…


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