美しい翼を持った飛べない天使
そうしてお互い幼馴染、

っていう括りでおしまい。

別に2人きりだって

どうってこともない。

俺は黒い吸水速乾の下着の上に

Tシャツを着る。

もうすぐ夏なわけだし水が気持ちいい。

美翼に俺のブレザーをかけておいて

先に夕飯を食べる。

「陰吏!」

急に声がする。

「何、美翼」

「ブレザー皺になるじゃん!」

「ハイハイ、ゴメンナサイ。」

変なとこだけ細かい。

「あれ、夕飯は?」

「あなたが熟睡している間に1人で

作りましたよ、1人で」

「もーう嫌味ったらしく

ありがとねー、陰吏くん」

俺の首に腕を絡めて顔をスリスリする。

「苦しい、熱い、ヘビ美翼」

「失礼ねー、可愛い可愛い幼馴染の

ハグなんだから受け取りなさい♪」

もっときつく締めてくる。
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