美しい翼を持った飛べない天使
Third wings

爽快な青空。

「痛って…何すんだよ」


何も言えないくせにぐちぐち

言うだけ言って


勝手に嫉妬して八つ当たりかよ。



「お前、何したか分かってんの?」

「は?」


「俺の気持ち知ってて

紫之に手出すなよ!」




「それはこっちの台詞だよ」

青太郎の胸ぐらを掴んで

壁へ追い込む。

「気に入らなければ

好きなだけ殴ればいい。

その代わり俺じゃ無くて





水雪に向けて反省しろよ」


「陰吏、紫之が好きなのか?」



「だからなんで



そういうことになるんだよ!」



思い切り叫んで


俺の拳が自然と青太郎へと飛んでいた。



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