美しい翼を持った飛べない天使
青太郎はこんなテンション高くて

明るいからよくモテる。

本人自覚はないようだけど。

俺はモテませんよ、青太郎を好きな子の

相談に乗るだけ。

俺も好きな人いないし。

結構昔から水泳馬鹿だったのかも

しれない。

「青太郎」

「…ん?」

「タイム落ちてる」

「何秒!?」

「0.4秒」

「細けーよ!」

「はっ!」

俺は笑う。

「陰吏も丸くなったよなぁ…」

スイミングキャップを外しながら

キョロキョロしている。

「青太郎?」

「隙ありっ!」

腕を引かれてプールへダイブ。

「コラ!」

「散々からかったからな!」

青太郎はハハハと笑う。
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