シンデレラタイム
――――まあ、いいか。



私はそう投げやりに思ってマティーニを飲み干す。

何度目かもわからない酒を飲んでいくうち、さらにどうでもよくなって私は、

彼の住むマンションについていってしまったらしい。

――――最悪だ。

けれど、彼はにっこり笑って言うのだ。

「俺とつきあって」

「……もういいから、寝かせて」

とにかく私は、酒と慣れない姿にひどく疲れて眠かった。

「おやすみ」

彼の微笑みなんて見向きもせずに、私は彼のベッドへ飛び込んだ。





―おわり―
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