禁色の冬の夜…【TABOO】
昨日、送信したメールの返信を待っていた。


忘年会なので、他の同僚や普段、社内では寡黙な上司もこの日は浮かれていた。



私も全てを忘れて、飲みたいけれど。


彼のコトが脳裏から離れない。


テーブルの下の右手にはスマホが握られていた。


「右手に何を持ってるんですか?先輩」


後輩の梁瀬崇(ヤナセタカシ)君。
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