五感カクテル【TABOO】
車に乗り込むと、どんどん 知らない細道に入っていく。
「店、遠いの?」
「もうすぐだよ」
着いた先にはロッジ風の建物。
車を降りて、目を見開いた。
こ・・これって・・ラブホテル・・!
気付いたときには、もう、 彼が私をお姫様抱っこしていた。
「せ・・聖也くん・・」
「美都、ずっと、お前を味わいたかった。心も体も。
 見つめ合って、囁き合って、香りも味も感じたい。
 俺がずっと飲み続けて、色を変えてやる」
真っ赤なカクテルみたいな私に、彼は深いキスを落とした。
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