この世の全てが敵だとしても
中にはたくさんの人。
そんな中から
「久実さーん。」
どこからかこの騒音にも負けないほどの大きさの声が聞こえてくる。
「あーい。」
ゆるく、大きな声で返事をする久実は、キョロキョロと辺りを見回す。
するとすぐそこの人だかりの頭の上に1つの手がこちらに手を振っているのがみえた。
そして人混みを少しかき分けながらこっちにやってきたのは、久実のような金髪をグリングリンに巻いている女子。
「彩ー!」