揺蕩い-タユタイ-
揺らぐ心
「ちょっと飲みすぎじゃね?」


隣に座る彼がやさしく背中を擦りながら顔を覗き込んできた。

今日は同期での飲み会。
といってもたった三人なんだけど。

入社したての頃は男二人女一人という状況に凄く心細い思いもした。

でも一ヶ月経つ頃にはそれが当たり前になっていた。

そしていつの間にか、いつもやさしく接してくれる彼に惹かれて付き合うようになった。

それでも当初の関係は崩れることなく、こうやって三人で飲みに行くこともよくある。
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