先生達とルームシェア!?
「瑞希ちゃん、部屋へ案内するよ、おいで」
「あ、うんっ」
さりげなく荷物を持ってくれるたっくんの優しさ。
いずみんと龍ちゃんはこれまでにも来たことあるのか、もうリラックスしていた。
いずみんはソファーでゆったり。
龍ちゃんは荷物を持って自分の部屋へ行ったのかな。
たっくんの後ろを歩いていくと、ひとつの部屋の前でとまった。
「僕らは夏にしかこないけど、お手伝いさんとかがちゃんと掃除とかしてくれてるからね」
「お手伝いさん…」
聞きなれない言葉に驚く。
扉を開けると、ピンクで埋めつくされた部屋だった。
カーテンが、ベッドが、絨毯が、机が。
何から何までピンクで統一されていて可愛い。
よく見ると人形なんかもあって、ここに年に何日かしかいないなんてもったいない。
「…可愛い」
「気に入った?」
「うんっ!!」
よかった、とたっくんは笑った。
今日は驚きっぱなしだなぁ。
まず別荘があることに驚きだよ。