先生達とルームシェア!?



「お前、今幸せか?」

「…………へ?」


蒼太は真剣な顔で聞いてくる。

幸せ……?

あたし前まで、迷惑にならないように、文句も言わないで贅沢も言わないで、ずっと自分を閉じ込めてた。
だから、泣いたりしなかった。
幸せってどういうことかわからなくなっていってた。

お父さんとお母さんがいたときは、幸せで満ち溢れてたのに、いつしか自分の存在をなくすように生きてた。

不幸だって思ったことはないよ。

でも、例えば一緒に仲良く朝ごはんを食べることや、今日あった出来事を話せることが『幸せ』だとしたら、それはあたしにはなかった。

じゃあ今は?
先生がいて、助けてもらって、一緒にご飯を食べて。
当たり前になってる日々は、幸せだらけ。

あぁ、あたし幸せなんだ。

ねえ、お父さん、お母さん。
あたし、すっごく幸せだよ。
ちゃんと笑えてるよ。

あたしは蒼太に向かって、笑顔で頷いた。


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