先生達とルームシェア!?



「……ほんとにそう思ってるわけ?」


気づけば両手首をいずみんに掴まれ、その手を本棚に押し付けてあたしの顔を覗いた。
…というより、睨んだ。

鋭い視線にゾクッとする。


「や…ちょっと、いずみん…!」

「ほら、なんとかしてみろよ」


低い声に驚く。
いつもの能天気さはなく、真面目ないずみん。

あたしは必死に逃げようとするけど、押さえられた腕は全く動かない。
足の間には、いずみんの足があって全く逃げられない。

そんなあたしを眺めると、いずみんはフッと鼻で笑って、耳元に口を寄せた。


「男と二人きりになるなって言ったよな?俺だって男なんだけど?」


そう、小さく色っぽく囁いた。


「だって…そんな……」

「めちゃくちゃにしてやろーか」

「い、ずみん…待って…」


囁く度に息が耳に当たって、力が入らなくなる。


< 96 / 244 >

この作品をシェア

pagetop