クールプリンスはあたしの旦那



ゆっくりと目を開けると、
そこにはだれもいなかった。


さっきのは夢だったんだ。


──ガラガラ


「起きてたのー?」


お母さんがお花を持って帰ってきた。


「うん」


「さっきまで、颯汰さんいたのよ?」


「えっ?!」


無理しないでって言ったのに。


「明日、お医者さまから話があるみたいよ」


「わかった」



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