クールプリンスはあたしの旦那



もう知らない!


あたしは、かけ布団を被って背中を向けた。


「藍佳…?」


「…」


「…」


颯汰はなにも話さなくなった。


ほら、そうやって。


あたしから話すのを待ってるの。


そう思ってたのに。


ぎゅっと、後ろから抱きしめられた。


「ごめん…からかいすぎた」


「えっ?」


「すねてんのがかわいくて」


ゆっくり振り返ると苦笑いしていた。



< 270 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop