はんぶんこ

一編 出逢い

私はまだ花の女子高生で 意外と公立の普通の高校に入ってて 友達もいて部活にも入っていてスーパー普通学生生活してます(家以外は)
彼氏なんて要らん(笑)

「イケメンヤクザだってえ!?」
「ちょっと声デカイって!」
私が相談して、こんな的はずれなことを大声で言ったのは私の友人 美奈子
「ごめんごめん…へ~、イケメンね~」
もはやそれにしか興味ないでしょ美奈子…
腕を組んで考える素振りをする美奈子 私と違って美人なんだよね~
「一回くらいメールしてみれば?」
私は思わず素っ頓狂な声を上げてしまう
「何でそうなるの!」
「両親のちゃんとした秘密知れるかもじゃん!」
あー確かに、それは気になるな

「じゃあ…いくよ?」
「うん…」
私はこれまでで一番緊張しながらメールをひと文ずつ打っていった
「これで大丈夫かなあ?」
「要点は掴んでるから…」
送信ボタンを押すとしばらく送信中画面が映し出されて間抜けな音と共に送信完了の画面に変わった

「ふ~っ」
「もう、昭緊張しすぎ!」
「だって~!」

もうこのあとの授業なんてろくに覚えてません
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