同窓会の危険な罠~飲み会で~【TABOO】
二人の惚気話に早矢の愚痴。楽しい時間はあっという間に過ぎて、11時近くになった時、明日も仕事だからと莉子は帰宅した。


「悠斗は帰らないの?」
「うん。明日は10時過ぎに作家と会ってから出勤だし」
「ふーん。悠斗は何しての?」
「仕事は漫画編集。書く方が好きだけど、話を一から考えるのが苦手だからさ」
「ふーん」
「……聞いてくるのは嬉しいけど、興味ある?」
「さあ?」


「……ねぇ。暇なら抜け出さない?」
「え?」
「行こうよ。早矢」



耳元でそう囁かれて、私はその手を取ってしまった。
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