思惑
「そうだったんですか?ナイスなタイミングです」

「おっ。マジで?」

「はい。かなり」



“あること”で有名な。
人事部の武田サン。



「っつーか。飲み会自体、久しぶりだよね?」

「言われてみれば、そうですね」



気づけば。



「アイツに、つき合う前から束縛されてた?」



私の隣に座っていた。


彼のことを。
“アイツ”と呼ぶのは、同期だから。


その質問に。
私はただ、苦笑いを浮かべる。



「アイツ。そんな感じだもんな」



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