虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


激しい攻防戦が続く。



斉藤さんと互角にやり合うなんて・・・相当の実力者だ。



その姿に、またもや唖然とする隊士達。そんなに間抜け顔が気に入っているのか?



「一条君って、昔っからあんなに強かったの?」



藤堂さんは目を試合から逸らさずわたしに聞いて来る。


「いいえ、俺は知りません。彼とは仲良くなかったし、知り合ったのもつい最近だったので」


「そうなんだ」



だんだん一条が押されてくる。斉藤さんは新撰組で一、二を争う剣の使い手。


・・・さすが。


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