虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


わたしは山崎さんから視線を外し、藤堂さんの方を見た。


ここまで運んでくれたの・・・確か藤堂さんだったよね。


お礼言っておかないとな・・・



「藤堂さん、運んでくださってありがとうございました」


「あぁ、全然いいよ。それより、お前はもう寝たほうがいいんじゃないか?」



優しい声が眠気を誘う。


あんなに眠れなかった夜が嘘みたいだ。


藤堂さんの言葉はとても安心できる・・・


ここに来てからわたしは、少し変わったのかもしれない。


そんなことを思いながら、わたしは眠りに落ちていった・・・
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