虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
「近藤さん何の用だろうな?」
「さぁ・・・」
薄暗く、少し湿っぽい廊下をわたしは歩いていた。
理由は近藤さんに呼び出しを食らったからだ。
いや・・・正確には土方に、だが。
今日は巡察もあって、この暑さのせいでかなりへばっていた。
正直な所、休んでいたかったのだが、土方がそうさせてくれなかった。
『巡察終わったのか?なら他の隊士達と一緒に稽古して来い!』
だって。鬼だね、あの人は。