虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「あ~涼し~」


「・・・そうですね」



今、わたし達は舟の上にいます。


今朝の隊務の疲れを取るため、芹沢さんが手配してくれたのだ。



まぁ・・・涼しいのはいいとして。



「一君、大丈夫?」



沖田さんの声。



そう、歴史の流れ通り斉藤さんが腹痛を起こしたらしい。


この流れのままいくと、舟から降りるはず。

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