虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「お前、今大丈夫って思ったな?」



酔っ払いは、無視が一番。


もう、言葉も返す気にならず、ぼんやりとすることにした。


なかなか戻らない口の中。



水を飲もうと、近くにあった湯飲みに口をつける。


その時、ニヤリと笑う原田さんが目に映った。


まずい、と思ったけど、時既に遅し。



口の中には、さっきより強烈な酒の味が広がった。


それと同時に、体から力が抜けた。


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