虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「俺は・・・あなた達のこと、嫌いじゃない。

ここは、温かいから・・・」



酔っているからか?


ふんわりと、初めて笑った睦月。


はじめて見るその笑みは・・・儚くも、綺麗だった。


これが、睦月の本当の思いなのだとしたら。


この笑顔が、もう消えないように。


この笑顔を、守れるように・・・



「俺達もお前のこと、嫌いじゃないな」



さあ、この笑顔が毎日見られるようになったら――――


その時、初めて睦月は過去から解き放たれるのだろう。






*土方side end*

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