虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
監察方の仕事、巡察に稽古・・・
疲労と、ストレスが限界に来たころ、土方から久しぶりの休暇が降りた。
だから、のんびりとした時間を送る――――はずだった。
「うっ、うわぁぁぁああぁっ!!」
朝から、屯所中に響き渡っている悲鳴のせいで、ろくに休めない。
悲鳴を上げているのは、“枡屋”の主人。
あの、“古高俊太郎”だ。
昨日、山崎さんが掴んだ情報で、枡屋が武器弾薬を所持していることが発覚。
今日の朝、隊士が捕縛に向かい、今に至る――――
と、いうわけだ。