虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「えっと・・・何で謝るんですか?」


「僕のせいで・・・怪我させて・・・」



小さな声で話す藤堂さん。


なんだ・・・そんなことか。



「あれは俺の意思です。

藤堂さんが謝られると、申し訳なくなるので止めてください」



わたしは、少しきつめに言った。


少し驚いたような顔の藤堂さんをじっと見るめる。


藤堂さんは・・・何もしていないのだから。


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