虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
もう、わたしは自分のことを“俺”と言わなくなっている。
まあ・・・幹部以外の隊士の前では、気を付けているのだが。
今夜、新入隊士歓迎の宴会がある。
その時に――――全てを明かすのだ。
わたし達はまだ、入ってくる隊士を知らない。
まあ・・・永倉さんを見ている限り、いい感じに集まったようだ。
「じゃ、そろそろ広間に行かないとな」
俺が募集しに行ったんだし、遅刻しちゃまずいだろ?
と言っている永倉さんだが・・・