虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


そこで取った、土方の行動は・・・酷過ぎる。



「・・・総司、山南さんを追え」



低い、低い声。


消え入りそうな声での、副長命令だった。



「――――嫌です!!」



泣きそうに歪んだ顔で、沖田さんは叫ぶ。


兄のように慕っていた人を、死に連れ戻す。


そんな役割を任されるのだ。

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