虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~



「・・・すみません」



横に並んだ藤堂さんに見えないように、手を隠す。


平助君には、ただ今日が休みだ、としか伝えていない。


だから、この人は何も知らない。



「別にいいよ。 次はどこ行く?」



相変わらず、平助君は切り替えが早い。


そこが長所でもあるんだろうけど・・・


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