虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「鈴、大好きだったよ。


誰よりも、誰よりも。


自分の命よりも、大切だった。


大好きだから、これからもずっと・・・


鈴だけを、想ってるから――――」




平助君は、わたしのことを抱きしめながら、そう言ってくれた。


平助君の顔を見る。


その頬にも、透明な涙が伝っていた。


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