虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「な、んで・・・?


嫌だ・・・死なないでぇっ!!」



平助君に縋り付き、泣き叫ぶ。


いつの間にか、ことは片付いていたようで・・・


原田さんと永倉さんも、遠くで固まっていた。



「れ、い・・・? 無事、だった、の?」



体中の、至る所から血を流している平助君。



こんな時まで・・・人の心配なんて。


そんなの、しなくていいのにっ。


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