虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


今まで、鈴は僕に沢山のことを与えてくれた。


そんな、もうセピア色に変わり始めた思い出――――


真っ暗闇に落ちる前、鈴との思い出が、走馬灯のように駆け巡る。



最後に、ギュッと抱きしめてあげたかったのに。


神様は、そんな時間も残していてくれなくて・・・



僕の意識は、月明かりと共に闇の中に、沈んでいった。





*藤堂side end*

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