虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


・・・余程の衝撃を味わったに違いない。



「睦月を・・・俺の部屋へ運べ。


それと・・・平助は、明後日葬儀をする。


その準備もだ」



近くにいた隊士に、告げる。


今、睦月を一人にしたら、あのがらんどうの部屋に置き去りにしたら・・・


何を仕出かすか、分かったもんじゃない。



「は、はい」



俺が命令をした隊士は・・・平助を慕っていた隊士だった。



< 734 / 858 >

この作品をシェア

pagetop