虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
あれから、わたしが涙を零したことは、一度も無い。
ただ、毎日笑い続けた。
土方と、その他の幹部達には気付かれているのだろう。
時々、わたしを見る目が、変わるのだ。
だけどわたしは、見て見ぬ振りをして、稽古をに取り組んでいる。
そして、その合間合間に逃げるように、あの場所へと向かうのだ。
平助君のお墓には、3日に一度通っている。
そして、二人の時間をひっそりと過ごすんだ。