虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「そうか?」



それだけ言い、わたしは隠している紙束を取り出した。


そして、玖於の前に差し出した。



「何、これ?」


「それは、これから起こる出来事が書いてある。 例えば・・・」



パラパラと紙を捲り、あるページでその手を止める。



「この戊辰戦争で、土方は死ぬ。


お前には、土方を助けてほしいんだ」

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