虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


「だから、玖於。 お願いだよ」



そう言うと、玖於は黙り込んでしまった。


黙ったままの、静かな空気が漂う。



「じゃあ、これだけだから」



わたしは、屯所へと歩き出す。


いつ・・・いつまでもつのだろうか。



この時代は、新撰組は、わたしは――――


もがいてもがいて、どれ程変えていけるのだろうか。


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