虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~
俺は、手渡された紙束を捲る。
「何なんだよ・・・これ・・・っ」
【 一条へ
なんとなくだけど・・・わたしは戊辰戦争が、新撰組が消える頃。
もう居ない気がするんだ。 だから、玖於。
あなたは、皆を守って、助けてあげて。
この時代から――――救い出してあげて。
これが、わたしの最後のお願いです。 】
最後のページ。
そこには、俺宛のメッセージが書かれていた。
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