虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


*藤堂side*


「――――ん・・・」



襖の開ける音に目を開ける。


ふっと視線をずらすと、居るはずの睦月の姿がなかった。



寝ぼけていた頭が一気に覚醒する。


慌てて身を起こし外に出ようとした。



「お父さん、お母さん・・・わたしどうしたらいいの?死にたいよ・・・もうヤダ」



そんな声が聞こえた。







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