虹の向こうへ~君と見た空をもう一度~


悔しかった。


ただ、守れなかった自分が情けなかった。


俺に出来ること。


それは・・・


鈴の、最後の願いを聞き届けることだろう。


もう、冷たくなった鈴を抱き上げ、屯所へと再び歩き出す。


自然と、頬を涙が伝った。



「鈴・・・ありがとう――――」



そっと、俺は呟いた。

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