ハンドパワー

なんで?

どうして新くんは、私を悲観しないの?


大袈裟かもしれないけど、そうしてくれた方が楽なのに。

「あ!
昨日は家に帰ったの?」

「いいや、帰ってないよ。
人生初の学校での宿泊♪」


「そうなんだ…
1人でかわいそうに」

「1人じゃなかったよ。
周りに僕のこと心配してくれる先生とかがいたから」

「そっか」


まぁとりあえず、この人が元気で良かったよ


そう思いながら、外の方を見た。
< 188 / 576 >

この作品をシェア

pagetop