ハンドパワー

「ダメだよ。
今日は楽しまないと!」

ゴメンね、こんなに暗いことばっかり考えて。


そうは言えなかった。

だって…  本当に起こりそうで怖いから。

不安をよそに、市営プールに着いた。


蘭「じゃあまたあとで」

充「おう!」

新「じゃあ」


更衣室で分かれた。

私は蘭が着替え終わるまで、更衣室の端で待つことにした。


「お待たせ」

「早いね」

「着てきたからね」

「そうなんだ」


そして更衣室から出た。

男子も早かった。


蘭「じゃあシャワー浴びよう。
温秘、待っててね」

「うん」
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