ハンドパワー
「話してない!
一昨日聞きに行ったんだ。
そのお兄さんに。
そしたら温秘が押したって、言ってたぞ」
え?
私押してない。
お母さんを苦しめる理由なんてないから。
私は事実を信じてもらえなかったから、泣いた。
そしたら
「温秘が泣いても、温秘の意見を信じようとはしないからね」
何で? 何でよ!!
そして私は、自分の部屋に急いで戻った。
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「なんで?」
気がつくと、涙が出ていた。
そしてベッドから降り、また窓を開けて、外の風に当たることにした。